ボクシングには、色んな種類や団体がある事はご存じでしょうか?
一番わかりやすい種類でアマチュアとプロがあります。
野球でもアマチュアとプロがありますよね、それと同じでボクシングにもアマチュア・プロが存在します。
同じボクシングでもルールや採点方法が違うので、今回はこの2つの違いを解説します。
アマチュアからプロに転向した経験があるので、違いを肌で感じた一人です。
どちらも魅力のある競技ですが、アマチュアの方が難しいイメージがあります。
どんな違いがあるのか、この記事を読めばボクシングの種類やルールの違いに詳しくなれますので最後まで読んでくれたら嬉しいです。
団体が違う
アマチュアボクシング
国際ボクシング協会(AIBA)が統括しており、
日本では一般社団法人日本ボクシング連盟(J.A.B.F)が運営している団体がアマチュアボクシングです
HP:https://jabf-revival.com
プロボクシング
プロボクシングの世界団体は多く存在しています。
その中で、日本で認可されている世界団体を紹介します(主要4団体)
世界ボクシング協会(WBA)
世界ボクシング評議会(WBC)
世界ボクシング機構(WBO)
国際ボクシング連盟(IBF)
詳しくは下記記事で紹介しています
日本では一般財団法人日本ボクシングコミッション(JBC)が運営しています。
HP:https://www.jbc.or.jp
プロとアマチュアでは試合に出れる年齢基準なども違うので、試合に出てみたい人は下記の記事より
ラウンド数の違い
アマチュアボクシン
ラウンド数が少ない・・・3ラウンド
短いラウンド数で戦うのでパンチの攻防が激しい
プロボクシング
ラウンド数が長い・・・4~12ラウンド
長いラウンド戦うので戦略を立てた戦いとなる
ラウンド数が違うとどう変わるの?
アマチュアは短距離走・プロは長距離走
ラウンド数が違うと試合の動き・戦略が全然違うんだ
階級の違い
アマチュアとプロでは階級の種類と体重が違います
プロの方が細かく体重が分かれています※アマチュア・プロ共に世界共通の体重基準です
採点基準の違い
現在はアマチュア・プロ共に10ポイント・マスト・システムを採用しています。
勝っている方に必ず10点を付ける採用です。
アマチュアの場合
得点 | 状態 |
---|---|
10-9 | 接近したラウンド 基準のほとんどで近い場合(カウントを含むことができる) |
10-8 | 勝敗のはっきりしたラウンド クオリティブローの数が大きく違う クオリティブローの数の差が小さいがカウントが入っている |
10-7 | すべての基準を上回っている クオリティブローの数が大きく違いカウントが入っている |
プロの場合
得点 | 状態 |
---|---|
10-10 | 互角の場合 |
10-9 | 一方が勝っている場合 |
10-8 | 一度のダウンやこれに近いグロッキー状態 パンチを受けてふらふらの場合 |
10-7 | 2度のダウンやKO寸前の場合 |
10-6 | 3度のダウンの場合 それ以上の差が開いた場合はレフェリーが試合を止めるの で、10対5という採点はない |
アマチュアは3Rなので1・2Rポイントを取られたら3Rに倒さないと勝てません
※アマチュアは試合中に公開採点はないので、全てのラウンドでポイントを取りにいく戦い方をします。
計量日
アマチュアボクシング・・・試合当日計量
プロボクシング・・・試合前日計量
アマチュアの大きな大会は、トーナメント戦なので、勝った翌日に次の試合があるのでまた減量しなければならない
プロは前日計量なので当日に10キロ近く増やす人もいます。
試合に向けての減量方法もアマチュアとプロでは違いがありますね。
アマチュアボクシングは勝ってもまた減量って過酷なスポーツだね
アマチュアは次の試合のために余り食べ過ぎが出来ないのが辛いよね
試合後すぐにサウナスーツを着て練習している選手もいました
ユニホームとグローブ
アマチュアのユニフォーム・グローブ
アマチュアの公式試合は基本的に赤コーナーは赤のユニフォーム(上下)・青コーナーは青のユニフォーム(上下)
グローブは各コーナーの色で統一されています
ヘッドギアの着用義務がありましたが、男子シニア(18~40歳)の試合では2013年以降廃止されました(女子・ジュニアはヘッドギア着用義務あり)
プロのユニフォーム・グローブ
ユニフォームに色指定はなく派手な装飾を付けたり・スポンサー企業のロゴを付ける人もいます
※企業にトランクススポンサーになってもらって収益を上げたりができます
グローブは基本的には各コーナーの色で統一
※世界戦など違う場合があります
プロは何だか派手なイメージがあるね
アマチュアは競技・スポーツといった感じで、プロはスポンサー企業がついたりするからエンターテインメントの要素もあるよね
まとめ
いかがでしょうか、同じボクシングでもアマチュアとプロでは、全然違う事がわかってもらえたでしょうか?
オリンピックに出る選手はアマチュアボクサー
アマチュアは高い技術力を短いラウンドで発揮しなければならなく、瞬時の判断力が必要になります。
WBA・WBCなど世界チャンピオンはプロボクサー
プロは経験をつみ長いラウンドを戦うようになると、試合前の相手の分析・試合運びを細かく考える必要もあります。
アマチュアが下のイメージのスポーツも多いですが、ボクシングはアマチュアでもプロ選手より強い選手たくさんいます
井上尚弥選手もアマチュアの時、八重樫チャンピオンとスパーリングしていたそうです。
アマチュアもプロもただ殴り合っているだけでなく、相手の先を読むことが必要です。
個人競技ですが、セコンドやコーチとの連携・戦略がいるスポーツです。
細かい点を挙げるとまだまだありますが、大きな違いは以上です。
・ラウンド数の違い
アマチュア→短い プロ→長い
・階級の違い
アマチュア10階級 プロ17階級
・採点の違い
どちらも10ポイント・マスト・システムだが減点システムが違う
・計量日の違い
アマチュア→前日計量 プロ→当日計量
・ユニホームの違い
アマチュア→赤青規定あり上下ユニホーム
プロ→トランクスのみ規定なし
これでアマチュア・プロの違いがわかったとおもうので、それぞれの魅力を知っていただきこれからのボクシング観戦を楽しんでいただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
KO君は地元でボクシング教室をしています
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